先日、朝ドラ「あんぱん」のことを書いたばかりだが、
4月3日(木)の放送ではこんなセリフに出会った。

「なんぼ自分が正しいと思うたち、乱暴はいかん。
痛めつけた相手に恨みが残るだけやき。
恨みは恨みしか生まんがよ。」

胸の奥を静かに刺すような言葉だった。

正しさを振りかざし、力で相手をねじ伏せる。
その先に残るのは、悔しさと怒り、そして報復の種だ。

世界のあちこちで、あるいは隣の国で、あるいは自分の心の中で。
そうやって「これは正しい」という名のもとに、
新たな恨みを生み出してしまう構図が、今も続いている。

「正しいことをしている」
それは、危うい言葉でもある。
なぜなら、その正しさが誰かを押し込め、沈黙させるとき、
それはもう“愛”ではないから。

「恨みは恨みしか生まん」。
この言葉を、ただ誰かへの批判ではなく、
私たち自身への問いかけとして受け取りたい。

小さな力でもいい。
優しさや、祈りや、耳を傾ける姿勢。
それらを失わずにいること。
そこからしか、別の世界の始まりは見えてこないのだと思う。

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