31日から朝ドラの新番組「あんぱん」が始まりました。あの「アンパンマン」の作者やなせたかしさん夫婦をモデルにしたドラマですが、第一回の冒頭に印象深い言葉がありました。
「正義って、逆転することもある。でも、ひっくり返らない正義ってなんだろう?」
やなせさんは「空腹の者にパンを与える」ことこそが変わらない正義と言われ、それがあのアンパンマンを生み出す原点にあるということなのだと思います。
「空腹の者にパンを与える」その行動は、どんな場面でも“正義”と呼べるものではないかなと思います。
いまの社会は、正義という言葉がしばしば「力」や「勝ち負け」と結びついて使われます。
でも、キリストが示した正義は「力ある者が弱い者に手を差し伸べる」ことではなく、むしろ「弱い者と共にいる」「空腹の者にパンを差し出す」ことでした。
日曜日の礼拝では「よく言っておく。この最も小さな者の一人にしたのは、すなわち、私にしたのである」(マタイ25:40)から説教をしましたが、まさにそことつながるように思ったのでした。
ひっくり返らない正義は、「愛」から生まれる。
それは、パンを焼いて誰かに分けるような、静かで温かな行いなのかもしれません。
今日、あなたができる小さな正義は何ですか?


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