希望が丘教会時代の知り合いである込山正徳監督(以下「まーちゃん」と呼ばせてもらおう)の最新作、映画『はだしのゲンはまだ怒っている』を、ポレポレ東中野で鑑賞してきた。

映画『はだしのゲンはまだ怒っている』公式サイト
https://gen-angry.jp

まーちゃんや友人たちのFacebookを通して情報は得ており、早く観に行きたいと思っていた。しかし上映は朝9時50分からの1回のみ。なかなかスケジュールが合わず、ようやく「今日しかない」と思って出かけてきた。

しかも映画館に着いてから、上映後にまーちゃんとプロデューサーによる舞台挨拶があることを知った。これはもう神さまからのプレゼントだと思い、素直にうれしくなった。

私は幼少期、ほんの短い期間だが広島で育った。広島時代の記憶は今もはっきり残っている。4歳くらいの頃、初めて入った平和記念資料館で見た展示物の恐怖は、今でも鮮明に思い出せる。

「核兵器は絶対にだめだ」

それは、幼い私の心に深く刻み込まれた記憶の一つである。

その後、幼稚園の頃に横浜へ移り住んだが、我が家には親が揃えた『はだしのゲン』全巻があった。小学生の頃、内容をほとんど覚えてしまうほど何度も読み返した。今も手元に全巻ある。

戦後生まれの私にとって、戦争の悲劇、原爆の惨禍、そして人間の尊さを、最も身近に、最も強い言葉で伝えてくれたのが『はだしのゲン』だった。

その『はだしのゲン』が、近年、広島の平和教育の教材から外されたり、学校図書館の書棚から姿を消しているというニュースを聞き、強い衝撃を受けた。込山監督自身は、それまで『はだしのゲン』を読んだことがなかったが、こうした動きをきっかけに初めて作品に触れ、その圧倒的な熱量に打たれたという(パンフレット・ディレクターズノートより)。

映画では、マンガに描かれた出来事と同じ体験をした人々の「証言」が重ね合わされ、強く心を揺さぶられた。中でも阿部静子さんのエピソードには、思わず目頭が熱くなった。クリスマスを前にしていたこともあり、私の中ではヨセフとマリアの物語と深く響き合うものを感じた。

非核三原則が形骸化し、軍需産業への前のめりな姿勢が強まり、対立を煽る言葉が力を持ち始めている今だからこそ、私たちは改めて「ゲン」の声に、真剣に耳を傾けるべきではないだろうか。

なお、ゲンのモデルであり作者でもある中沢啓治さんの誕生日が、私と同じ3月14日であることをパンフレットで知り、思わずドキッとした。

『はだしのゲンはまだ怒っている』は、ポレポレ東中野で28日まで上映されている。クリスマス、年末と慌ただしい時期ではあるが、ぜひ足を運んでほしい。また、自主上映も可能とのことなので、来年あたり国立で有志を募り、上映会を企画できたらと願っている。

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