いまこそ「根拠なき自信」が必要な時代
2022年1月 アンデレ会お便りより
先日、大学受験の試験会場で大変悲しく、痛ましい事件が起こりました。娘と同じ年の高校生が逮捕されました……。とても勉強ができる子であったようです。お医者さんを目指していたとも言われています。そんな優秀な子がなぜと思います。
もう随分に前になります。このお便りにも書いたことがあったと思いますが、受験シーズンになるたびに、私は一人の青年との出会いを思い出します。「もう生きていけない。死にたい」と教会を訪ねてきたのでした。話を聞けば、受験に失敗して3回目の浪人が決まったのだというのです。でも、よくよく話を聞けば誰もが羨むような難関私立大学には合格しているのです。それでも関東なら東大、関西なら京大でないと親が認めないというのです。青年の兄は東大に通っているのだそうです。嘘のような本当の話です。その青年はしばらく話を聞くうちに少し元気を取り戻して家に帰っていきました。
「根拠なき自信」が、私たちが健やかに生きるために必要です。勉強ができるから、運動ができるからなど、人と比べて何かできることによって得る自信ももちろん大切です。しかし、上には上がいます。人と比べて得られる自信はもろく、儚いものです。神様に無条件で愛され、価値ある存在としての自分を知ることこそ、子どもだけでなく誰もが必要としていることです。被害に遭った子どもたちの回復と逮捕された青年が、神によって価値ある存在として命を与えられたことを知り、立ち直って与えられた人生を生き抜いて欲しいと心から祈ります。
↓一日一回応援よろしくお願いします(^^)
にほんブログ村
