平和を実現する人々は幸いである
連日、テレビやネットで見聞きするニュースに心が苦しくなってきます。思わず目をそむけたくなります。しかし、これがいま私たちの歴史で起こっている現実です。
一度戦争が始まるとどうやって終わらせたらいいのか。それがいかに難しいことなのかを痛感させられます。だからこそ、戦争が始まらないように日頃から「平和を実現する」働きが求められるのですね。
いま私は幼い子どもたちとの関わりを与えられています。幼稚園でキリスト者である園長先生が、「わたしは幼児教育を通して私なりに平和を作る働きに貢献したい」と以前に話されていたのが心に残っています。
戦争を始めるのは人間です。
(キリスト教)教育の大切さを改めて思います。いま自分の立場でできることを少しでもしながら、実際に出会う子どもたちに一人一人が神様の目にかけがえのない尊い存在であることを繰り返し、繰り返し、伝え続けなけなければならないと思わされています。
いま自分に何ができるのか。祈りつつ小さな歩みを重ねるしかありません。
ロシア大統領プーチンさんに宛てて、カンバランド長老教会日本中会は、中会議長名と神学社会委員会委員長名で声明を出しました。
ロシアのウクライナへの軍事作戦に反対します
私どもカンバーランド長老キリスト教会日本中会は、「平和を実現する人々は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」(聖書:マタイによる福音書5章9節)という御言葉により、心から世界の平和を願い、どのような問題であってもその解決に武力(暴力)を用いることに反対してきました。
ですから、私どもは、今回の貴殿のウクライナへの軍事作戦に強く反対いたします。私どもは、一日も早くロシアが軍事侵攻を停止し、軍を撤退させ、すべての問題を話し合いのもとに平和的に解決することを願います。
貴殿の判断のもとに、2月24日、ロシア軍はウクライナの首都キエフを始めとした主要都市に向かって空爆やミサイル攻撃を開始し、ウクライナの軍事拠点だけでなく、結果として生活に不可欠なライフラインを破壊し、非戦闘員にも危害が及んでいます。ウクライナ民間人の死者は2千人を超え、犠牲者はさらに増えています。国連難民高等弁務官事務局(UNHCR)は3月3日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて近隣諸国に逃れた難民が100万人を超えたと発表しています。
今まで世界で起きた戦争の惨事を見つめるとき問題解決に武力を用いることは、民衆を巻き添えにし、難民を生みだし、女性や子ども、高齢者に至るまで大変な苦しみを与えたことは明らかなことです。また、このような状態が続けば、問題の解決どころか貴国に対する憎しみが増長され、争いは世界の至るところに飛び火することが予想されます。憎しみは憎しみの、暴力は暴力の連鎖しか生まず、平和は決して造り出せません。
愛と平和の神が、貴殿に、武力によらない問題解決の道を探って行く知恵を与えてくださるように祈ります。
2022年3月7日
カンバーランド長老キリスト教会日本中会
議長 唐澤健太
カンバーランド長老キリスト教会神学・社会委員会
委員長 関 伸子
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