『証し』日本のキリスト者

ここ最近、朝一のルーティンでは、聖書日課を読んだ後に『証し』で一人のキリスト者の証を読むことにしている。

1000ページ以上に渡るキリスト者の証しがキリスト教出版社ではなく、角川書店から出版されていることがまたすごい。

私は本は必ず「はじめ」と「あとがき」から読むのだが、本書のあとがきに思いがけず懐かしい名前を見出した。

「荒井克浩」

神学校の一学年下に在籍されていた同窓生だ。当時は喫茶店を営まれていて、折にふれて美味しいコーヒーをごちそうになった。いまでも彼から買ったコーヒー豆入れを我が家では使っている。

「証し」にも登場しており、彼の信仰の変遷をこの本を通して知ることができた。もっと神学校の時に話を聞ければ面白かったなと本書を読みながら思い巡らした。

最相葉月さんの小気味良い文章と相まって、一人ひとりの信仰の証しが生き生きと語られている。

今朝読んだ方は普天間バプテスト教会の「名護タケ」さん。沖縄戦も経験され、大変苦労されてきた方だ。そのタケさんはこう証しされる。

「信ずるということは、委ねることなのかなと思います。じたばたしてもしょうがない。委ねるしかない。お任せするということです」

彼女の辿った人生の道の極みから出てくる証の言葉に朝から心が揺さぶられた。

1000ページ超えで3000円ちょっと。これを高いとみるかどうかはそれぞれだろうが、角川だからこの値段なのでしょうね。私がバイトした出版局だったら間違いなく1万円を超えたでしょう……。

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